海外公務記(2013517日〜27日)

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2013517日成田を立ち、10時間の飛行にて同日17日ロシア連邦モスクワに到着。

ここモスクワで19日に行われる『ソ連邦英雄ヴィソツキー将軍記念大会』への出席の為である。ロシア連盟の会長カザンセフ・セルゲイはエカチリンブルグより、またエストニア、ウクライナからも幹部が集結。日本からは、宗家と二代目の2人での出席となった。

初日夜は、久しぶりの幹部連一同が会し、今回の全ての行事の成功を祈り会食。

 翌日18日は、午前中に少し郊外にあるロシア軍事機関にある保安庁を訪問。正式な国際常心門に加盟の意志確認、その他状況把握などを目的とし、その目的を果たした。午後は、モスクワの道場で宗家にお稽古をつけて頂いてからの審査会であった。夕刻、今回の訪ロの目的でもあった、キューバ空手道連盟の会長カルメンを招待しての、接見の準備が事前に行われていた。常心門のみならずキューバ空手道の生みの親宗家が直接、キューバ常心門の問題提起とその解決に向けての示唆をした。ここ数年、宗家も心を痛めていた大事な行事のひとつであった。夜は、大会前日の皆忙しい状況にも関わらず、私の誕生日の前祝いと称し、盛大なもてなしを受けた。実は、大会は私の誕生日に・・という計らいがあった事も感激である。私ごとで恐縮であるが、忘れられない誕生日を迎えさせて頂いた。当然、前日(18日)から当日(19日)に日付は変わっていた・・・。

 19日『ソ連邦英雄ヴィソツキー将軍記念大会』当日。この大会は今年モスクワで2回目の開催となる。常心門主催である。モスクワの幹部ヴィソツキー・サーシャの父上、生前常心門に多大な貢献をされた(故)ヴィソツキー将軍に感謝を込め、冠に敬意を称し行われている大会である。個人、団体組手のみの競技種目で、出場者の流会派は問わないオープンである。しかし、今回初めて一本勝負が導入された。その試みに敬意を表したい。大会運営においては、2回目と云う事もあり課題が多くあるものの、大会成績は個人、団体共常心門が優勝となった。昨今の国際大会でもロシア常心門の組手技術の素晴らしさは、知られている所である。日本から用意した『宗家 池田奉秀』と刻印されたクリスタルは、めでたく常心門の選手の手に渡った。

 翌日20日、モスクワより北西、フィンランド近くバルト海の側、エストニア・タリンに到着。ここタリンは、何百年も経過している芸術的建造物が多く、本当に綺麗な街並みであった。白夜を観る事ができた。モスクワも、この時期は夜9時頃まで明るいのですが、白夜は夜中でも夕方の様な明るさで、綺麗な街並みにバルト海・夕焼けが神秘的であった。

 ここの支部長ランベルグ・サーシャ氏は、数回来日もしており、古武道にも熱心な指導者である。幾つかの教室を持っているが、ひとつに自らの母校がある。地元に根付いた積極的な活動が垣間見れた。彼の人柄は、会員や父兄に非常に愛され、信頼を持たれている様子がいろんな場面で見て取れた。まさに百聞は一見である。こんな遠くまで、創設者宗家が訪問された事に本当に感激していた。

 23日エストニアより、モスクワを経由し南西に向かいウクライナに向かった。ムハルベク、パンコの両先生に迎えられ、私も宗家も初めての地に夕刻到着した。日本を出てから既に4回目の飛行機は、何とも言い難い疲労感があった。翌日24日、ムハツベク先生の道場を訪問。氏は体育の教師でもあり、ひとつの道場は職場でもある学校であった。幼少の頃からのお弟子さんが多く、今は空手から離れている社会人も声をかければ手伝いに来る程、師弟関係が継続している。非常に基本レベルが高く、感服した。規律も正しく、まさにリーダーの統率力・空手感が反映されていると云えるでしょう。ここウクライナでも、遥か海を越え、初めて出会う子が、常心門の拳礼をすると感激の一言である。

 24日、ウクライナ市長とお逢いし、記者会見が行われた。宗家は『ウクライナの空手レベルは?』などいくつかの質疑応答が行われた。『競技やオリンピックについて?』の質問においては、『絵画や音楽の世界に例え、比較する事の弊害を解かり易く語った・・』それらの会見は、テレビ放映された。市長は、『ウクライナまで来て頂き感謝致します。お弟子さんにとっては勿論の事、我々にとりましても先生の訪問はとても名誉な事です。微力ですが、空手道の発展に協力を致します。』と語って頂いた。同日、夕刻にはパンコ先生の道場を訪問。宗家の訪問に、子供達・そのご父兄の興奮が凄かった。やはり、他流派でも宗家がかつてウクライナまで訪問する事は無い・・・との事。過密スケジュールをおしての訪問であったが、常心門家族の笑顔に会えて、本当に行って良かったと思った。

 翌25日モスクワへ向い、最後の夜を過ごした。今回は、各国の移動に多忙の中、ロシア幹部が交替で同行して頂いた事、心から感謝致します。他、ウクライナより南に位置するモルドバにも新たな支部が誕生する事など、国際常心門にとっても有形・無形の大きな成果があった公務であった。翌26日夜に日本へ経ち、日本時間27日に帰国となりました。

 来年45周年には、海外より多くの常心門ファミリーが来日します。大会実行部隊のみならず、直門生、全国の常心門ファミリーに協力をお願いする次第です。

                                    

                    二代目宗師範 池田亜衣